前回の続き。
Marvão(マルヴァオン)の栗祭り当日。
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11月9日の朝は、のんびり朝食をとって準備して、10時頃に外に出ました。
(ほんとは早起きをして朝焼けを見ようかな、なんて思っていましたが、眠くて寒くて諦めました)
外に出たらすぐわかる、明らかに昨日より人が多い…!
ツアーみたいな団体の方が多かったです。バスとかでみんなで来るんでしょうね。
ホテルのすぐ前でもさっそく大量の栗を焼く男性たちが。
積み上がった生の栗の袋からザザーっと出して、大きな棒でかき混ぜながら焼いています。
そうかこうやって焼くのか…とまじまじと見てしまいました。
焼き栗のテントは全部で5ヶ所くらい出ていたかな?
テント横の小屋で先にチケットを購入し、テントで焼き栗と引き換えます。
ホットワインも売っていました。温まりそうでいいですね。
私もまずは焼き栗でしょ!とさっそく購入。
皮付きは一袋たっぷり入って0.8ユーロ。や、やすい。さすが名産地。
(皮なしも売っていたのですが値段は見るのを忘れてしまいました)
リスボンはだいたい、大きな栗が12個で2.5ユーロですよね。
マルヴァオンの栗の方が小ぶりですが、一袋を1人では食べきれなかったので半分は袋のまま持ち帰りました。
見渡すとそこらじゅうで栗の皮をむいて食べる人々。
私の指も、気づいたら煤で真っ黒になっていました。
音楽が聴こえるなーと思ったらマーチングバンドだったり、かわいい民族衣装を着て踊る人だったり。
“地方のお祭り”という雰囲気がすごくよかったです。
出ている屋台は焼き栗だけでなく、伝統的なお菓子を売っていたり、民芸品やポルトガルらしいハンチングを売っていたり、アクセサリーやアロマ関係のものを売っている人もいました。
いい匂いのFrango Assado(鶏の丸焼き)やChouriço(チョリソー)の屋台も。
もちろん生の栗も売っています。
私はPastel de Castanhaというお菓子とChocolate quente(ホットココア)を。
ほかにもここならではの栗のケーキなども売っていたのですが、朝食と焼き栗でおなかいっぱいだったのであまり食べられず…残念。
Tarte de Castanha(栗のタルト)は買って帰ればよかったかなぁとちょっと後悔。リスボン
ではなかなか見ないので。
またこの日から2週間、マルヴァオンや近隣の町ではレストランなどで栗の特別メニューが提供されます。
ランチに行こうかなと思ったのですが、人がいっぱいで断念。
栗のスープや肉料理に栗を合わせたものなどが食べられるようです。
13時頃から天気が崩れ、とにかく寒かったので(9℃)、私はチェックアウト後のホテルの共有スペースでバスの時間まで休ませてもらいました。
15:50のバスに間に合うようにホテルを出たら、強い霧雨と焼き栗の煙であたりは真っ白。
バス停に行くためマルヴァオンの城壁を出ると、びっくりするくらいの人・人・人!え、こんなにいた!?って驚くくらい。
みんなそこで何をしているかというと、バスを待っているのです。
事前に予約はしているものの、少し不安になる私。
しかも霧雨で視界も悪い山道、バスもなかなか来ません…
15分ほど遅れて、乗るバスがやっと来た!乗ります!とバスに乗り込むと、すぐに閉まるドア。
乗客は私1人でした…みんな近隣から来ているんでしょうね。笑
途中の停留所で数人乗ってくるものの、全部で10人にも満たない乗客でした。
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今回のマルヴァオン旅行は、普段の静かな様子とお祭りで盛り上がる様子と両方が見られました。
モンサラーシュと似ているところもあり、ファンタジー感・非現実感はモンサラーシュの方が上かな。
でもこういった栗祭りの時期に合わせて来ると、またひと味違って楽しいと思いますよ。
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